BMW 6シリーズの中古車を購入する際の注意点やBMW 6シリーズの特徴とモデルチェンジの推移など購入に関わる情報を掲載中。
BMW6シリーズの起源は古く、初代モデルは1976年に登場。発売当時は世界一美しいクーペと評されており、初代モデルをキレイにレストアして乗っているオーナーも多い。
1989年に一旦ラインナップから姿を消す6シリーズだが、2003年に再び復活。
新世代の6シリーズはクーペとカブリオレをラインナップする。
初代モデルは5シリーズのシャーシに2ドアのボディを組み合わせた美しいクーペで、当時の7シリーズより高価なプライスを付けていた。
今でもハイパフォーマンスモデルの635CSiやM635CSiは愛好家に人気で、特に87年型までの中期型は人気が高い。
2世代目となるE63系はE31型8シリーズの後継モデルとして実に14年ぶりに6シリーズの名称が復活。
初代同様5シリーズをベースに軽量化しクーペでありながら高い居住性を誇る。
また電動開閉が出来るソフトトップを装備するカブリオレも設定され、数少ない4シータープレミアムオープンとして、人気が高い。
初期モデルのエンジンは4.4L V8 DOHCエンジンに、無段階バルブリフトコントロールであるバルブトロニックを搭載。マイナーチェンジで4.8L V8DOHCバルブトロニックに変更される。
さらにクーペモデルには価格を抑えた3.0L 直6 DOHCエンジンを搭載した630iも存在した。
組み合わせるトランスミッションはステップトロニック付6速ATと2ペダルMTのSMGを選択出来るが、630iはステップトロニック付6速ATのみとなる。
また、プレミアムクーペらしく、ボディカラーや内装のコーディネートをオーナーの好みに合わせカスタムメイド出来るBMW-インディビデュアルを使いオーダーすることが出来た。
3世代目6シリーズF12系は2011年にデビュー。プレミアムクーペ&カブリオレというコンセプトは変わらず、ホイールベースが延長され、先代よりさらに流麗なボディスタイルとなる。
カブリオレはメタルトップが流行する中、あえてソフトトップとし、クローズ状態の美しさも保たれている。
エンジンは4.4LV8 DOHCターボエンジンと3.0L直6DOHCターボエンジンをクーペとカブリオレにそれぞれ設定。
組み合わせるトランスミッションは8速ATのみとなる。
初代E24型は1976年に630CS、633CSiの2タイプからスタート。
1978年に追加された635CSiはE24系の代表的モデルであり、後に発売となるスポーツモデルのM635CSiと共に、人気モデルとなる。
2003年に645Ciクーペがデビュー。登場当初より6速ATとSMGが選択出来た。
2004年には645Ciカブリオレがデビューしクーペ同様トランスミッションは6速ATとSMGを選択することが出来た。
同年に630iクーペがデビュー。直63.0Lエンジンを搭載する6シリーズのエントリーモデルとして発売。トランスミッションは6ATのみとなる。
2005年に一部改良。645Ciのエンジンを4.8Lとしパワーアップを果たすとともに、グレード名を650iに変更する。トランスミッションは645Ci同様6速ATとSMGが選択出来た。
2007年マイナーチェンジ。フロントバンパー形状の変更やクリアレンズの採用。6速ATの改良、アクティブヘッドレスト、アダプティブヘッドライト、コンフォートアクセス、ブレーキ制御付クルーズコントロール等を追加設定。650iクーペ、カブリオレ共にBMWナイトビジョン、ヘッドアップディスプレイを標準装備とする。
2010年特別仕様車スペシャルエディションを期間限定発売。
19インチアルミホイール、本革巻きMスポーツステアリング、専用ペダルを装備。630i.650iにそれぞれ設定。
2011年に電動ソフトトップ搭載の640i/650iカブリオレ、640i/650iクーペを発売開始。
640iには3.0L直6ターボを、650iには4.4L V8ターボを搭載し、どちらも8速ATと組み合わせられる。
2011年、カブリオレにMスポーツパッケージを設定。専用エアロパーツや19インチホイール、スポーツシートなどを装備し、内外装共にスポーティに仕上げたモデル。
ボディデザインの美しさは今も健在だが、見た目だけで購入に踏み切るには覚悟が必要なモデル。年式的にもクラシックカーの部類に入る為、購入にはBMWの旧モデルに詳しく、メンテナンスもしっかりできるお店で購入したい。
新車価格が1000万円を超えるプレミアムクーペ&カブリオレで、クーペやカブリオレとしては大人4人が快適に過ごせるが、同価格帯である、7シリーズ等のセダンと比較するとやはり居住性は落ちます。
またカブリオレはソフトトップなので、手入の行き届いた物を選択したい。
クーペを選択する場合、SMGやV8エンジンに拘りが無ければ直6仕様の630iをお勧めしたい。リーズナブルな価格で十分すぎるほどのパワーを持つ630iは維持費も安い為、美しいフォルムはそのままに、気軽に始められる6シリーズともいえる。
デビュー間もないF12系は店頭に並ぶクルマも新車状態に近く、程度も極上の物が多い。
ただ、価格が高いので新車価格としっかり比較しアフターサービスも含め安心できるところで購入したい。